縮毛矯正美容師としてニッチなニーズにお答えできるように、くせ毛の方の救世主になるため、

多くの勉強と技術を惜しみなく学びました。

そんな縮毛矯正を極める想いとストーリーのお話です。

最後までお読みいただけると嬉しいです。

アシスタント時代

（金髪…。やばい。）

アシスタント時代、その店の店長が縮毛矯正を得意としており、常連のお客様に縮毛矯正のお客様に触れ合う機会は多かったのを覚えています。

なので、「縮毛矯正」が美容師として歩み出した自分にとって最初から近い存在でした。

 
周りの美容室では縮毛矯正はほとんどお客様が来ないということも知らず、コンスタントに毎日縮毛矯正のアシスタントをしていたのが、今の自分につながっています。

ただ、やはりアシスタント時代を思い返すとカットなどのスタイリング技術を学ぶよりもカットモデルやカラーモデルを店に呼ぶ声かけの時間が多く、ナンパの実力が上がったような気がしますね。笑

思い返すと、特にこの頃は縮毛矯正を極めようだなんて一度も思ったことはありませんでしたが、この時の店長との出会いが、私の美容師人生の礎になっていると言ってもいいでしょう。

海外で美容師を経験

スタイリストデビューしてから、海外美容師になりたいという夢に進むために銀座のサロンを出て海外に渡って世界を見ることを決意しました。

そして必要なスキルを蓄え、最初にオーストラリアへ渡豪しました。

 
（嘘です。書籍化と聞いて自分を良く見せようとしました。蓄えてません。英語は全く話せませんし、漠然と、「海外美容師になるためには、ここらでオーストラリアに行ってみますか～」という勢いのまま、渡豪しました。）
 

　英語を学ばずに勢いだけで渡豪した自分を呪いたいですね。

言葉が通じないので、自分が何をしたいのかすら周囲に伝えられない状況…。笑

なので最初は語学学校へ通い、英語を習得するために必死に勉強しました。

そして語学学校終わりに公園やビーチに出向き、友人や、紹介してもらった友人の友人などの髪をカットして日銭を稼いでいました。

 
渡豪用の貯金に足しになるのに加え、国を超えたコミュニケーションを肌で感じることができましたので、この時の経験が私の成長につながりました。

そして語学学校を出てから、海外で美容師をするためにはまず実践からと思い、ジャパニーズサロン（オーストラリアの日系美容室）で働きはじめました。
 

このサロンではお客様の半数以上がオーストラリアに在住する日本人のお客様でした。

ここで働くことで海外でのコミュニケーションや文化を知ることができましたが、ここで働き続けるうちに一つだけ、私の中にある疑問がどんどん大きくなりました。

「これでは六本木で働くのと変わらないと思うな…。」

オーストラリアのローカル店で働く選択

コミュニケーションが結局自国にとどまっていると感じてしまったが故、私はさらなる刺激を求めてローカル店（外国人の方がオーナーをしているお店）に自分のできるスキルなどを書いた履歴書を歩いて配り回りました。

 
この時の私はどうにかして自分が海外美容師に近づけるようにとガムシャラになっていました。
 
　

今思えばこのガムシャラな経験が現在の私までつながっているんです。

なりたい自分になるためにガムシャラになる。

一歩でも前へ。

そう思えた昔の自分に今会えるなら抱き締めて褒め讃えたいですね。
 
その行いを神が見てくれていたのでしょうか、（髪だけにね。笑）技術チェックに受かり、働けることになりました。

そして多国籍のスタッフと海外の環境で美容師をやりました。
 
これでオーストラリアに来た意味が生まれるだとか、ここから海外美容師の一歩めだとか、やってやろうという気持ちが高まってた矢先、ある問題にぶつかりました。

髪質の違い

海外のお客様と日本人のお客様では髪質が違い、対応も細かく変わってきます。

さらに、国によって使用できる薬剤が違うので、それで何度も失敗しました。
 
今まで日本人相手にしかしてこなかった私のスタイリストスキルは、国内用であったと言わんばかり。全く通用しなかったのです。

ここでの経験が、どんな髪質の方でもクセ毛を治せるという今の私の自信に繋がっています。
 
日本人の方のクセ毛は、どんなに酷くても、外国にはそれを凌ぐクセ毛が存在します。

その人たちをお客様として相手にしてきたからこそ、クセ毛のスペシャリストとして胸を張れます。

オーストラリアで美容師を経て帰国。

帰国してからすぐに薬液知識や技術を学びました。オーストラリアで学んだ意欲が、クセ毛の根本まで隅々研究してやる！という欲望に変化したからにままなりません。

縮毛矯正美容師ユキナガ