処理剤（トリートメント）の詳しい成分のお話。

縮毛矯正やカラー、パーマなど薬剤を使用するときに処理剤（トリートメント）は費用不可欠です。

処理剤というものを美容師側がこだわることで、カラーの色持ちやのちの髪の毛のダメージ、さらさら美髪などに大きく影響がでます。

ではどんな成分がどのような作用をしているのか専門的な言葉になってしまいますが、説明していきます！

難しいと思いますので、わからないカタカナなどは覚えずに、ある程度こういうことをしているんだなーくらいに理解していただけたら幸いです。

では、はじめていきましょう♪

前処理剤

前処理剤とは、薬剤施術前に行うトリートメントです。

メニューなどで前処理剤でほにゃらら〜

前処理剤にケラチンなんちゃら〜

なんて書いてありますが、美容師を10年やってきた僕ですら何言ってんのかわかりません。笑

なんの作用が起きているのか正直なところ働いているスタッフもわかっていない場合があります。

とりあえずメーカーから言われた処理剤を使用しているだけってお店もあるくらいです。

ではこの前処理剤（施術前のトリートメント）は、どのような効果があるのか紐どいて行きましょう。

前処理剤（薬剤施術前のトリートメント）の効果とは？

他店の前処理剤は何を使っているのかわからないので、今回は僕の使っているのもをご紹介していきます。

まず、縮毛矯正で最初に行われることが、プレシャンプーです。

プレシャンプーとは髪の毛の汚れを簡単に落としてから薬剤施術に使う作業になります。

なぜプレシャンプーを行うのか

髪の毛にはホコリなどの小さな汚れが付着しています。

そしてご自宅で使われているトリートメントやオイルなどが付着している場合、髪の毛に均等に薬剤が浸透しないことが起きてしまいます。

塗布にムラが出れば、縮毛矯正、カラー、パーマの仕上がりに大幅に影響がでてしまうからです。

そのためプレシャンプーは必ず行うようにしています。

その際に使用するシャンプー剤がフォレストシャンプーです。

フォレストシャンプーとは

ウェコベースさん（静岡県の美容師さん）

から購入させていただいているものになります。

↓フォレストシャンプー購入はこちらから

https://www.wecobase.jp/store/?p=8

フォレストシャンプーの効果

各種有効成分を高濃度・高配合のため、カラーやパーマの持続性アップ！！

泡立ててから頭皮をマッサージするように洗って下さい。その後泡を櫛で梳かしてから約１分間放置すると・・・

自動選択洗浄機能と自動選択修復機能で頭皮の汚れとダメージをサーチして髪と頭皮を最高のコンディションに仕上げます。

 

また“Forest　Shampoo“はすすぎの際に水に不溶性のトリートメント成分によるコアセルベート（複合体）を形成します。

質感的にはノンシリコンシャンプーの為に髪質によって多少軋むかもしれませんが、コンディショナーやトリートメント無しでも乾かすとしなやかでサラサラの質感になります…

これはダメージの無い子供の毛髪と酷似した状態です。

 

もちろんラメールトリートメントをするとさらに柔軟性と艶感がアップします。

引用

SSS(ケラチン処理剤)

髪の毛の補強剤になります。

ケラチン剤を使用することで薬液が髪の毛に与えるダメージ軽減、そして補強することによる髪の毛への薬液塗布のムラ防止になります。

髪の毛の強度を一時的にアップされることで

薬剤から髪の毛を守ります。

そのためしっかりと縮毛矯正薬液の放置時間を置くことも可能になり、髪の毛の中の結合を還元することで、癖を取り除くことができます。

※還元＝髪の毛の中の結合をカット。

まとめるとアイロンでクセが伸びやすくなる状態になります。

縮毛矯正1液を塗布していきます。

中間処理（薬剤ながし後のトリートメント）

縮毛矯正や、カラーなどの薬剤を流したのちの中間処理。

縮毛矯正の場合であれば熱処理前（アイロンワーク）の大切な行程になっていきます。

ジチオコール酸

還元作用をストップさせます。

髪の毛の中の結合をカット。

先ほどにも書きましたが、中の結合を還元しないことには、縮毛矯正はかかりません。

ですが、この還元が暴走すると…

熱を入れたときに髪の毛が断毛したり、

チリチリのビビリ毛になってしまったりするのです。

そして還元剤が髪の毛の中に残ってしまうと

家でのアイロンや乾かすドライヤーで熱が当たるので、

家でも常に弱い縮毛矯正をしてしまっている状態が続きます…。

恐ろしいですよね？

そんなの絶対ぬいて！！

って思いますよね？

必要な中間処理です。

続いて先ほどにも出てきた

SSS、フォレストシャンプー

そしてCMC

SSS（強度アップ、トリートメントアップ）

フォレストシャンプー（抗酸化作用、コアセルベート、）

CMCとは？

CMCの効果は髪の毛の中を束ねてくれるものです。

髪の毛の中は8割がタンパク質2割が油分で出来ています。

タンパク質（髪の栄養）を束ねているものがCMCとよばれているもの。

アルカリ性のものとCMCが友達になり外に出て行ってしまうため髪の毛はダメージします。

そのCMCを補給することで、タンパク質という栄養素をまた束ねて、パサつきや切れ毛にしないようにします。

CMCは髪の毛の結束バンドですね。

ミラーズアリス（鏡面トリートメント）

セラック（髪の毛の芯を作る）

マルチアシッド

を髪の毛に乗せていきます。

ミラーズアリス（鏡面トリートメントとは）

アニオン、カチオン（プラス、マイナス）

の成分で

マイナス性のものにプラス性のものでくっつきやすくし、ツヤで鏡のように反射するトリートメントです。

要は、ツヤでピカピカの髪の毛になるということですね♪

セラックとは？

髪の毛の芯をしっかりと作り込み

中に入れ込んだ栄養や縮毛矯正剤の接着剤役割を果たします。

セラックで神をしっかりと作れれば

ウェーブバック（クセが戻る）ことも少なくなります。

マルチアシッド（酸アシッド）

セラックと相性がいいものになります。

しっかりと固めて髪の毛の状態を良くします。

チェンジリンス

チェンジリンスとは上記のトリートメント処理剤を貯めたお湯を頭にパチャパチャとかけることです。

それにより一本一本満遍なく髪の毛にトリートメント処理剤が付着します。

トリートメントで柔らかさと手触り、オイルで熱処理に対応

トリートメントでセラック独特のギュッとしたきしみを取り除き

柔らかくして、オイルを塗布します。

オイルの効果

熱処理（アイロンやブロー）で形を形成する際に必要なのは乾ききらないこと。

完全に乾き切ってしまうと形は緩んでしまいます。

オーバードライになればなるだけクセは伸びません。

オイルをつけることで髪の毛の乾燥を防止できます。

襟足からアイロンかけて

前髪は最後に…

そうすると前髪は乾きすぎて伸びなかった…

などの現象がおきてしまいますので、オイル塗布してからアイロンワークに繋がっていきます。

二液は過酸化水素水

髪の毛の中の結合を再結合させます。

出来上がった形を完全に固定するということですね。

しっかと形づけれれば縮毛矯正はゆるむことはありません。

半永久的にストレートヘアを楽しむことができます。

※伸びてくる髪の毛は癖毛なので定期的に根元は縮毛矯正をかけましょう。

最後に

いかがでしたか？

トリートメント処理剤の大切さのお話をしました。

以前にも書きましたが、髪の毛はダメージすると元に戻ることはありません。

トリートメントをして状態が良くなることも、髪質改善をして髪の毛が修正することもありえません。

なので、処理剤トリートメントが大切なのです。

いかに縮毛矯正やカラーなどの薬剤施術で髪の毛に負担をかけない、低ダメージで施術するかが本物のプロの仕事だと考えています。

お気軽にご相談、ご予約ご連絡くださいませ♪

表参道縮毛矯正美容師ユキナガ