縮毛矯正の時の一液放置後の中間チェック。

美容師の皆さんは先輩から教わったはずの【軟化チェック】

これ本当に意味を理解してやってる方いらっしゃいますか？

とりあえずフニャフニャに柔らかくなってるからシャンプー台で流す。

軟化（柔らかくなって）＝還元（結合が切れている）

ではないです。

ここをうまく説明できる美容師さんって実は少なかったりします。

今回は詳しくおさらいしていきましょう♪

縮毛矯正の仕組みについて

まずは縮毛矯正の仕組みについて。

縮毛矯正は髪の毛の中のSS結合を還元剤で結合を切ることで形を変えることができます。

パーマ剤や縮毛矯正剤には結合を切る還元剤が含まれています。

SS結合を切ることで形を変えられるようになった髪の毛にアイロン熱を熱伝導させることで半永久的に髪の毛の形が形成されます。

縮毛矯正1液で形を変えられるようにSS結合を切る

↓

流して必要な成分をシャンプー台で入れ込む

↓

アイロンで髪の毛の形を形成

↓

縮毛矯正2液で形を固定。SS結合を再結合させる

この流れで縮毛矯正はかかります。

還元の特徴

還元剤でSS結合を切る

軟化の特徴

アルカリに髪の毛がよることによる髪の毛の軟化現象。

髪の毛が柔らかくなります。

アルカリはイオン結合の切断。

カラー、パーマ、縮毛矯正、ブリーチ。

水に濡らすだけでも髪の毛は柔らかくなります。

酸性→中性→アルカリ性

右に行くにつれ髪の毛は柔らかくなっていきます。

膨潤の特徴

軟化×還元＝膨潤

アルカリによる軟化で膨潤を起こし髪の毛の中に薬剤が浸透しやすくなる。

軟化と還元の最大の違い

細毛、エイジグング毛、ブリーチ毛などの髪の毛に癖が強いからとアルカリ性の強い薬剤塗って塗った瞬間にトロトロのビヨンビヨンになってしまった経験ございませんか？

ビビリ毛を恐れてすぐに流して乾かしてもご来店時と同じ状態。

アイロンで真っ直ぐにして2液で処理してもクセが残ってしまった…。

僕は昔よくこれやってました笑

この場合は、軟化と膨潤が走っているけども還元ができていないと言う状態。

還元×

軟化○

膨潤○

アルカリ性に耐えられない髪の毛がSS結合を切りきれずに（未還元）での熱処理は意味がない！

軟化していても還元していなければ髪の毛の形を変えられることはできません！

時間をしっかり置いて還元できる薬剤パワーのコントロールにしましょう

アルカリ剤に頼らず、スピエラやGMTなどを酸性領域や中性領域の薬剤に混ぜて軟化をさせずじっくりと還元させてあげるのがいいかなと思います。

酸性や中性では軟化チェックなどできません。

しっかりと熱処理のアイロン技術で仕上がりは大幅に変動しますが、アルカリだけでなく縮毛矯正を施術できることで大幅に技術提供範囲が広がります。

軟化チェックではなくしっかりと還元させられているかがカギ！

ただ髪の毛の中まで覗き込むことができないので還元させるためにしっかりと25分〜30分ほど薬剤を放置しましょう。

ちなみに僕はここ何年もチェックなどせずに流しています。

ご相談ご予約は下から♪

たくさんのご連絡お待ちしております。

表参道縮毛矯正美容師ユキナガ