髪の毛の太さ等で縮毛矯正がかからなかった、、癖が残ってしまった。

髪の毛が細いからチリチリになってしまった、癖が残った…。

などのケースは非常に多くご相談いただきます。

この場合あくまで僕の推測ですが、薬剤の放置時間が短い、または薬剤スペックの選択ミスが多いかなと思います。

細い髪の毛、太い髪の毛、ダメージレベル（履歴）によって薬剤の選択は変動します。

ではどのように美容師が薬剤を考えているのでしょう！

太い髪の毛（健康毛の場合）

たとえばこのお客様のように太くてクセもしっかりある方。

これはなかなか難しい、、、笑

お客様履歴

• 縮毛矯正履歴3ヶ月に一度
• 白髪染め2ヶ月に一度
• 多毛、太毛

幸い酸熱トリートメントや他店の髪質改善がなかったため髪の毛の体力もありました！

毛先の方は膨らむ程度でうねりは履歴的に取れていました。

薬剤選定

シンプルにPH値を高めのアルカリチオグリコール酸で攻めた縮毛矯正でもよかったのですが、安全策を含めPH移行還元を選択。

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↑PH移行還元の詳しい説明はこちら

簡単に説明すると

酸性領域の薬剤→アルカリ性薬剤

にPH値を移行させることで比較的に安全かつダメージを少なく縮毛矯正をかけることができます。

薬剤のスペック

酸性チオグリコール酸

PH6.0

10％GMT（還元剤）

10分放置からセット面薬剤かぶせ

アルカリ性チオグリコール酸

PH9.5

２０分放置

ここで大事なのが、薬剤放置時間。

今回のお客様の髪の毛がしっかりしていたため放置時間は長いですが、置きすぎには注意です。

中間処理前にある程度のクセが伸びていたらGOサイン！

アルカリ性に髪の毛を傾けていますので膨らんで広がっています。

髪の毛の中に栄養素を入れやすい状態になっています。

たくさんの処理剤で熱処理に対応できる髪の毛にしておきます。

【超重要】トリートメント（処理剤）の正しい活用方法

最後は酸リンスで髪の毛の中にトリートメント成分を閉じ込めましょう！

熱処理はアドスト（ヘアアイロン）１８０℃で熱起きアイロン

お客様のビフォーアフター（太毛）

ビフォー	アフター乾かしただけ

ぜんぜん違う後ろ姿にーーー！！！

細い髪の毛（ダメージ毛）の場合

ブリーチもしていてクセも強い。

カラーも毛先までの予定。

こちらもかなり難しい…笑

お客様履歴

• ブリーチ履歴
• クセが伸びたことない
• チリチリにされてしまった経験あり
• 縮毛矯正が不安

薬剤スペック

こちらはアルカリ性を使用すると一瞬でビビり毛になってしまう案件です。

毛先までの縮毛矯正に全カラー…

根本の薬剤

酸性チオグリコール酸

PH6.0

GMT10％

毛先の薬剤

酸性チオグリコール酸

PH6,0 

スピエラ４％

毛先のみ１０分放置後

シスケラ（ケラチンタンパク質）

アルギニン

システアミン

システイン

を混ぜて作ったものをかぶせて１０分放置

※すこしＰＨ値を上げて中性くらいまで髪の毛の状態を持っていき、トリートメントの浸透をよくします。

酸性矯正の場合、熱処理がかなり重要になってきますので、冷風でかわかしてアイロン処理を１８０℃でおこないます。

お客様のビフォーアフター（細毛）

ビフオー	アフター乾かしただけ

乾かしただけの仕上がり☆

かなり変化しましたね！！

自分でもここまでうまくできるとは…（泣）

お客様も大変喜んでくださいました

たくさんの美容師さんからもご相談や講習案件いただいております。

表参道に足を運べる方はぜひ一度お悩み解決させていただければと思います。

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